「模擬授業」ってどこを見られるの?
どんなことに気をつければいいのかわからない…
特に授業経験が少ない方にとって、最初の模擬授業は大きな壁のように感じますよね。
今回は、日本語教師として幅広く活躍中のめがね先生が、模擬授業の試験監督をしていたときの体験談をまとめました。
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最後まで読むと、実際の模擬授業で試験管が見ているポイントや直前にチェックすべきことを知ることができます。
日本語教師として働いてみたい方、これから模擬授業をする方はぜひ最後まで読んでくださいね。
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教案作成から模擬授業直前まで…押さえておくべきポイントは3つ!
まずは模擬授業までの準備についてまとめます。
チェックするポイントは、大きく分けて3つです。
ポイント①|学生が使える例文を作っているか?
まずは、授業準備ではどんなことに気をつければ良いですか?
ズバリ、文型導入で使用する例文です。
文型導入の際の例文は、試験監督が注目するポイントの一つです!
気をつけることは「学生目線の例文になっているか」ということです。
【例えば…】※みんなの日本語37課の場合
「私は部長にほめられました」という例文がありますが、20歳前後の学生が多いクラスであれば「部長にほめられる」というシチュエーションは現実味がありません。
「私は先生にほめられました」という例文に変えるだけで、学生が使いやすい例文にできます。
確かに、実際使わない例文だと「この文型いつ使うの?」と考えてしまいますよね。
その通りです。導入する文型を学生自身が使えるように場面設定や例文作成をするのがポイントです。
特に文型シラバスの教科書では、例文は示されていても、その例文の場面設定はされていないこともあります。
授業で使う例文を作る際には、学生が「あ〜、こんなことある!」と感じられるような場面設定を考えましょう!
さらに、可能であれば学生が日常生活で不便に感じている部分を補うような例文がおすすめです。
【例えば…】
「先生が私に『これをコピーしてください』と言いました。」→「私は先生にコピーを頼まれました。」
これまでに学習した文型では言いにくかったり、文が長くなってしまうようなことを「この文型を使えばこんなに簡単に言えるんだ!」と実感すれば、学生も使いたくなりますよね。
学生に「この文型って便利だ!使いたい!」と思ってもらえるような場面設定・例文作成がされている授業を見ると、試験監督自身もついつい授業に引き込まれてしまいます。
ポイント②|板書計画はできているか?
教案を作ったら、もう授業準備はおわり…
ではありません!
教案が完成してからも、するべきことはあるんです!!
え!教案を作った後は何をすればいいんですか?
次は、板書計画です。
授業が終わった時に、学生が「何を勉強したか」がわかる板書が理想です。
使う色も決めておくと良いですね。
先生、私パワーポイントを使いたいんですけど…。パワーポイント以外にも何か準備した方がいいですか?
模擬授業でパワーポイントを使いたい方は、まず学校にテレビやプロジェクターなどのICT機器があるかを確認しましょう。
テレビやプロジェクターとパソコンを接続するためのコードも確認しておくと安心です。
パワーポイントだけで授業を完結させるのも良いですが、想定外の内容(学生からの質問等)をホワイトボードにメモする可能性もあります。
その時に書く位置や、使う色については事前に決めておくことをおすすめします。
ポイント③|授業内容がしっかり頭に入っているか?
教案も板書計画もできました!これで準備完了ですね!
いえ、まだ大切なことが1つ残っています。
1番大切なポイントは「授業内容がしっかり頭に入っているか」です。
教案は完璧でも、授業中に何度も教案を確認していると授業のテンポが悪くなってしまいます。
教案ばかりを見ていると、教案通りに授業を進めることに必死になってしまって表情も硬くなりがちです。
また、授業の内容がしっかり頭に入っていると学生の反応を見る余裕も出てきます。
教案に忠実に授業を進めることも大切ですが、即戦力が求められている場合は、学生の反応に応じて臨機応変に対応することも大切です。
教案と板書計画が完成したら、自宅で繰り返し練習しましょう。
緊張するとは思いますが、事前にしっかり練習しているかどうかは意外にすぐわかるものです。
模擬授業中、試験監督はここを見ている!
では、実際に模擬授業中はどんなことに気をつければ良いですか?
しっかり準備していれば、あとは自信を持って模擬授業をすれば大丈夫です。
ただ、こちらもこれから一緒に働く仲間として見ているので…。個人的な考えも含めて、以下の点は注意して見ています。
ポイント①|学生の質問に真摯に対応しているか?
模擬授業中は、学生役としてその学校の職員が参加することが多いと思います。
そこで、あえて間違えたり、質問したりするすることがあります。
それは適当に間違えているのではなく、実際に学生がよく間違えるポイントや、学生がよく質問するポイントについて聞いていることが多いんです。
もちろん答えられる場合はその場で答えて欲しいんですが、もしその場ですぐに答えられない場合…どうするのが良いと思いますか?
その場面を想像するだけでも冷や汗が…。どうしたらいいんですか?
どうしても答えられない場合は「一旦持ち帰る」がおすすめです。
模擬授業の場合は次の授業がありませんが、実際の授業の場合は「これは私の宿題ですね。ちょっと考える時間をください!」と言って、しっかり調べてから返答するのが良いでしょう。
1番してはいけないことが「その場しのぎでとりあえず答える」です。
確かに、学生に間違ったことを教えてしまうのは1番良くないですね。
もちろんどんな質問が来ても答えられるように、導入する文型がしっかり頭に入っているのが理想ですが…。
実際に働き始めたら、急な質問に答えられない場面も出てくると思います。
そんな時に、適当なことを言うのではなく、しっかり調べて答えてくれる先生か、という点も見ています。
ポイント②|アドバイスにしっかり耳を傾けているか?
あとは、どんな点を見ているんですか?
これは、模擬授業後の話になるのですが…。
模擬授業後のフィードバックや面接で、模擬授業の内容について質問をすることがあります。
その時に、こちらの話を受け止めてくれるか、と言う点です。
簡単に言うと、素直に人の話を聞けるか、意見・アドバイスを聞く姿勢があるか、ということです。
これから一緒に働く仲間として「スムーズなコミュニケーションが取れるか」はとても大切なことだと思います。
もちろん、自分が考えていることを主張することも大切ですが、最初から相手の話を無視して自分の意見ばかり主張する人と一緒に働くのは難しいと思いませんか?
確かに、人の意見を全く聞かない人とは一緒に働きたくないですね…。
番外編|意外とここは見られていない?
最後に番外編として、「意外とここは見ていないよ」ということがあれば教えてください。
意外とここは見ていない!①|緊張
緊張してミスをしてしまうことは、誰にでもあることです。
大切なのは緊張しないことではなくて、緊張しても大丈夫なように準備をしておくことです。
緊張して授業内容を忘れた時のために、教案の流れを簡単にまとめたメモを作っておいたり、時間が余った時の活動を準備しておいたり…
みんな緊張しているので、多少ミスがあっても大丈夫です!
100点の授業ができなかったからと言って、落ち込む必要はありません。
なるほど!事前の準備が大切、と言うことですね!
意外とここは見ていない!②|資格の種類・経験
これは、書類選考が終わって、模擬授業に進んだ方に関して言えることですが…
資格の種類や経験の有無は、そこまで重視しない先生も多いと思います。
そうなんですか?資格や経験は大切だと思っていましたが…?
もちろん大切ですが、書類選考を通過しているのであれば、過度に気にする必要はないと思います。
経験がなくても、しっかり準備をしてすばらしい模擬授業をされる方もいます。
逆に、経験があっても準備が不足していたり、人の話を全く聞き入れない方とは一緒に働きたいと言う気持ちになれません。
経験よりも、円滑なコミュニケーションがとれることや素直さを重視する先生も多いのではないでしょうか。
これから模擬授業をする方へ
最後に、これから模擬授業をする予定の方へメッセージをお願いします。
模擬授業は、事前の準備がとても大切です。
教案を作ったら準備終了、ではなく、板書計画を練ったりリハーサルをしたり、できることはたくさんあります。
当日にしっかり自分の力が発揮できるように、事前の準備を怠らないようにしましょう!
日本語教師になるには?
今回は、日本語教師として幅広く活躍中のめがね先生が、模擬授業の試験監督をしていたときの体験談をまとめました。
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Twitter→めがね先生
Instagram→megane.j.teacher
日本語教師になるためにはいくつかの方法がありますが、実践的な力を身につけたい方には「養成講座」の受講がおすすめです。
講座内で実習をする機会もあるので、実際に働き始める前に模擬授業が行えるのは大きなメリットになります。
半年で修了できるコースもあるので、興味がある方はぜひ資料請求をしてみましょう。
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まとめ|しっかり準備をして模擬授業に臨もう!
この記事では、これから模擬授業をする方向けに、実際に試験監督をした経験があるめがね先生にインタビューをしました。
しっかり準備をして、模擬授業では自分の力を十二分に発揮しましょう!
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