オンラインレッスンの準備が楽になる!|みんなの日本語『標準問題集』の使い方

最近はオンラインで日本語を学ぶ人が増え、様々な言語学習プラットフォームに学習者が殺到しています。

使用する教材は様々ですが、特に多くの方に使われているのは『みんなの日本語』ではないでしょうか。

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様々な言語での翻訳・解説書があるため、外国在住で日本語を勉強したい方にも人気がある教科書です。

  • 外国に住んでいて、日本人と話す機会がない
  • 近くに日本語学校がない

という方でも、気軽に日本語を学べるのがオンラインレッスンのメリットですが、

週に1〜2回のオンラインレッスンでは、勉強した内容がなかなか定着しにくい方もいますよね

また、教師にとっては毎回の授業準備が大きな負担になってしまうことも。

この記事では、

オンラインで『みんなの日本語』を使っているけど
勉強した文法がなかなか学習者に定着しない…

毎回の授業準備が大変で
なかなかレッスン数が増やせない

という方におすすめの副教材『標準問題集』について解説します。

『標準問題集』って、学校で使う教材じゃないの?

と思っている方も多いかもしれません。

ですが、使い方を工夫すれば、オンラインでも効果的に活用することができるんです。

  • 学習した内容をより効果的に定着させる方法が知りたい
  • 『標準問題集』の効果的な使い方を知りたい
  • 教材作成の負担が大きいと感じる

という方は、ぜひ最後までご覧ください。

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この記事では、教師・学習者ともに『標準問題集』を購入した上でできる活用方法について解説しています。

目次

標準問題集|そもそもどんな教材?

『標準問題集』は、『みんなの日本語』を出版しているスリーエーネットワークから出ている副教材で、

各課につきB5サイズ2ページ分の問題があり、選択問題や動詞等を活用させる問題、記述問題など、出題形式は様々です。

公式サイトでは、以下のように説明されています。

『みんなの日本語初級Ⅰ 第2版 本冊』の各課に沿って、その課の学習事項の確認、整理、定着を図るための基礎的練習問題集です。各課2ページ分の練習問題と、数課分をまとめたテスト形式の復習があります。 

各課の問題はその課の学習の総仕上げとして、教室で、あるいは宿題として利用することにより、学習者の練習量を増やすとともに、各自が自分の達成度を測ることができるように作られています。 

本書は、教師が回収してチェックできるように、切り取り用のミシン目が入っています。

スリーエーネットワーク

簡単にまとめると、以下のような特徴があります。

標準問題集の特徴
  • 『みんなの日本語』に準拠した内容である
  • 1枚ずつ切り取って使える

標準問題集のメリット・デメリット

ここからは、『標準問題集』のメリットとデメリットをご紹介します。

学習した文型をすぐに使える
新しい語彙を導入する必要がない
スキャンしやすい

Kindle等のデータ版がない
解答冊子に解説がない

メリット①|学習した文型をすぐに使える

まず、『みんなの日本語』本冊に準拠しているので、各課で学習した文型をすぐに使うことができます。

オンラインレッスンの活用方法でも解説しますが、学習した文型をすぐに使えることがこの『標準問題集』最大のメリットです。

特にレッスン以外で日本語を使う機会が少ない学習者の場合、レッスン後の復習に活用することでより学習した文型が定着しやすくなります。

メリット②|新しい語彙を導入する必要がない

『みんなの日本語』本冊に準拠しているため、基本的に本冊で使用した語彙が使用されています。

そのため、『標準問題集』を解くために新しい語彙を導入する必要はありません。

文型・語彙共に既に導入しているものばかりなので、授業外での宿題定着度を見るテストとしての使用も可能です。

メリット③|スキャンしやすい

『標準問題集』は、学校で教師が回収してチェックできるように、切り取り用のミシン目が入っています。

そのため、1枚ずつ切り離したものをスマホカメラで綺麗に撮影して、データ化することが可能です。

オンラインレッスンでの活用方法でも解説しますが、この冊子をレッスン外の宿題として活用する場合、学習者が書き込んだものをデータ化して送ってもらうという方法があります。

コピー機のようなスキャナーがあれば、冊子を伏せておさえた状態でスキャンするので特に問題は生じません。

しかし、実際はスマホカメラで撮ってデータ化する方が多いので、冊子のままだと、本を閉じている部分(のど)がきれいに写らず、見にくくなってしまいます。

その点、1枚ずつ切り離せれば楽に・きれいにスマホカメラでスキャンが可能です。

写真をきれいにPDF化したい方は、こちらのアプリ(Evernote Scannable※無料)がおすすめです。

デメリット①|Kindle等のデータ版がない

『標準問題集』の冊子自体は1冊5ミリ程度と、『みんなの日本語』本冊に比べればとても薄いのですが…

「データ版がない」というのは、オンラインで教える際の大きなデメリットです。

ですが、メリット③で解説したように、1枚ずつ切り離してスマホカメラで撮影すれば、楽に・きれいにデータ化することが可能です。

デメリット②|解答冊子に解説がない

『標準問題集』には解答冊子がついていますが、答えのみしか載っておらず、解説はありません。

あくまでも、教師と学習者が一緒に日本語を学んでいく過程で使用するための副教材として作成されているようです。

そのため、この冊子をレッスン外で活用したい場合は、学習者が間違えた部分やわからなかった部分についてレッスン内でフォローすることをおすすめします。

オンラインレッスンでの活用方法

では、実際にオンラインレッスンでどうやって活用することができるのでしょうか?

教師によって使い方は様々ですが、オンラインレッスンでは主に以下の3通りの方法で使うことができます。

レッスン後の宿題
レッスン内での復習
文型導入時の練習問題として

活用法①|レッスン後の宿題

学習者の中には、レッスン以外で日本語に触れる機会が少ない方もいます。

特に初級の場合、週に1〜2度・1時間程度のレッスンだけだと、なかなか学習内容が定着しにくい方も多いのではないでしょうか?

そんな時は、『標準問題集』を宿題として取り組んでもらうのが効果的です。

オンラインで宿題って、どうやってチェックするの?

と思った方でも大丈夫。

簡単なチェック方法を3つご紹介します。

手書きのものを、タブレットで添削

教師がタブレットを持っていれば、

学習者から記入した用紙をデータで送ってもらう

データ上で添削をする

学習者に送り返す

という方法でチェックが可能です。

『標準問題集』は紙媒体ですが、メリット③で解説したように、1枚ずつ切り離してスマホカメラで撮影すれば、楽に・きれいにデータ化することができます。

学習者に解いた用紙の写真をスマホカメラで撮ってもらえば、教師がタブレットで添削することができます。

ただし、学習者の中には「書く練習は必要ない」と考えている方もいるので、その場合は注意が必要です。

答えのみ共有してもらって、添削

手書きは難しい学習者や、教師側が送ってもらったデータを添削する手段がない場合は、タイピングしてもらったものをチェックする方法がおすすめです。

Googleドキュメント(無料)を使えば、学習者と教師が同じファイルに上書きすることができます。

基本的な使い方はWordと同じなので、タブレットがない方でも気軽に使えるのが嬉しいポイントです。

学習者の解答で間違えている部分に、赤字で正しい答えを書いて添削するとわかりやすいでしょう。

学習者が自分でチェック

『標準問題集』には解答冊子がついているので、学習者が自己添削をすることも可能です。

ただし、解説はないので、疑問点があった場合は教師に質問するように事前に伝えておくことをおすすめします。

活用法②|レッスン内での復習

『標準問題集』は各課で学習した文型の練習問題集なので、レッスンの最後に復習として使うこともできます。

その場合は

お互いがテキストを開いて、指定した問題の解答を学習者に読んでもらう
画面共有で問題を一緒に見ながら、解答を学習者に読んでもらう

という方法で使用できます。

また、レッスン開始時に、前のレッスンで学習した内容の復習として使用するのもおすすめです

活用法③|文型導入時の練習問題として

『みんなの日本語』では、各課で導入する文型毎に例文や練習が数種類ずつ準備されています。

しかし、それだけでは足りないと教師が感じる場合や、学習者がもっとたくさん練習をしたいと感じることもありますよね。

そんな時は、『標準問題集』からいくつか問題を選んで、文型導入時の練習問題として使うことも可能です

レッスン時には口頭で確認して、レッスン後に宿題として取り組んでもらえば、さらに効果的に学習内容を定着させることができるでしょう。

日本語教師になるには?

日本語教師になるためにはいくつかの方法がありますが、実践的な力を身につけたい方には「養成講座」の受講がおすすめです。

講座内で実習をする機会もあるので、実際に働き始める前に模擬授業が行えるのは大きなメリットになります。

半年で修了できるコースもあるので、興味がある方はぜひ資料請求をしてみましょう。

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まとめ|オンラインでも『標準問題集』は活用できる!

オンラインレッスンでも、使い方を工夫することによって『標準問題集』を効果的に活用することができます。

教材は、必ずしも全て自分で作らなければならないものではありません。

特に「授業準備の負担が大きい」と感じている方は、ぜひ1度市販の副教材の導入を検討してみましょう!

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こちらのYouTubeチャンネルでは、実際のオンラインレッスンの教案についても詳しく解説しています。

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