「模擬授業」って何をするの?
どんなことに気をつければいいのかわからない…
特に授業経験が少ない方にとって、最初の模擬授業は大きな壁のように感じますよね。
今回は、現在こちらのブログ記事を執筆している私(Seli)が実際に模擬授業をした時の体験談をまとめました。
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Twitter→Seli@フリーランス日本語教師×ブロガー
最後まで読むと、実際の模擬授業で聞かれることや準備段階で気をつけたほうがいいことを知ることができます。
日本語教師として働いてみたい方、これから模擬授業をする方はぜひ最後まで読んでくださいね。
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初めての模擬授業|新しい仕事との出会いは雑談から?
これまでに何回模擬授業をしたことがありますか?
1回です。
私は現在、大学の日本語別科(以下、別科)と日本語学校の2校で非常勤として働いています。
日本語教師デビューは別科ですが、採用の際に模擬授業はありませんでした。(書類・面接のみ)
そのため、模擬授業をしたのは2校目の日本語学校に応募した時のみです。
その日本語学校の求人は、どうやって見つけたんですか?
別科で働いている同僚の先生に「私の兼務校で非常勤を探しているんだけど、どう?」と声をかけていただいたのがきっかけです。
同僚の先生、と言っても大ベテランの先生です。
私はそれまで、「いつか2校目にもチャレンジしてみたいけど、まだ経験が浅いから…」と考えてしまい、積極的に兼務校を探していませんでした。
ですが、その先生に「何事もチャレンジよ!」と背中を押していただき、紹介していただくことにしたんです。
結果論ですが、2つの学校で指導することで得られることも多く、日本語教師としてのレベルアップのスピードも上がったように感じています。
模擬授業の内容・事前準備
求人サイトを介さずに求人に応募する場合、採用まではどのような流れなんですか?
まず、紹介していただいた先生から、応募する学校の教務主任の先生のメールアドレスを教えていただきました。
ただ、その後は求人サイトから応募する場合と大きく違うことはないと思います。
教えていただいたメールアドレスに直接メールをして、具体的なこと(模擬授業の日程・必要書類の提出方法)についてやりとりをしました。
模擬授業については、具体的にどのような指示を受けたんですか?
「現在勤務している学校で実施した授業で構わないので、15〜20分ほど授業を見せてください」という指示でした。
とても漠然とした指示ですね…。
そうですね、時間以外ほぼ何の指示も無いようなものでした。
兼務校の勤務期間中、ということもあり、いろいろご配慮いただいたんだと思います。
お言葉に甘えて、模擬授業をする範囲は別科でしたことのある授業の中から選びました。
『学ぼう!日本語』のL24「〜ようになります」の文型導入とその練習の部分を見ていただきました。
テキストも自分で選んだんですか?
はい、テキストの指示もなかったので、自分で選びました。
その時は別科で『学ぼう!日本語』を使っていたので、授業で使っているテキストをそのまま使いました。
事前準備は何をしましたか?
一度別科で授業をした内容だったので、使用したパワーポイントと自作の練習プリントの見直しくらいです。
授業の中で「この例文はいらなかったな」「ここはイラストで説明があった方が良かったな」と感じた部分の手直しはしましたが…
何度か自宅で練習をして、どれくらいの時間がかかるかも再度確認しました。
あとは、模擬授業時に使える道具についての確認も必要です。
私は基本的にパワーポイントで授業を進めるので、テレビやプロジェクターの有無を聞きました。
加えて、授業内で使用するプリントは、事前に担当の先生にデータでお送りしました。
模擬授業の当日の流れ
授業当日は、どのような流れで進みましたか?
模擬授業後に面接、という流れでした。
学生役はいましたか?
その学校で働いている先生が2名、学生役として参加してくださいました。
学生役として指名しても構わない、ということだったので、リピート練習や簡単な文作成練習なども実際の授業と同じように進められてとてもやりやすかったです。
実際に模擬授業を終えて、どうでしたか?
一度別科で授業をした内容だったので、落ち着いて授業ができたと思います。
ただ、私のように実際に授業をした内容を模擬授業でできる方は少ないと思うので…
自宅で何度も練習をしておくことで、模擬授業の時も落ち着いて授業ができるのではないでしょうか。
また、パワーポイントをしっかり作り込んでおいたのも落ち着いて授業ができた理由の一つだと思います。
パワーポイントを作るときに何か気をつけていることはありますか?
イラストや図を載せて、言葉で説明する部分をできるだけ少なくすることです。
例えば、文型導入でシチュエーションの説明をしたいときに、「ここは公園です」と教師が言うのではなくて、公園のイラストを見せて「ここはどこですか?」と聞くようにしています。
こうすると、学生の発言の機会が増えて、こちらが話す時間が短くなりますよね。
やりとりが増えるとテンポも良くなり、教師が一方的に話す授業に比べて集中力も途切れにくいように感じます。
学生も自然と顔が上がるし、既習語彙の復習もできるし、おすすめですよ。
模擬授業を振り返って
実際に模擬授業をしてみて、「これをやっておいてよかった」と感じたポイントはありますか?
パワーポイントの準備をしておいたことと、模擬授業の内容を何度も練習したことです。
事前にパワーポイントで授業の流れを作っているので「もし当日頭が真っ白になってしまっても、大きく授業の流れを脱線することがない」という安心に繋がります。
また、模擬授業の内容を何度も練習していたので、「次にこれをしよう」と考えずに落ち着いて授業を進められたのも良かったです。
次の活動に気を取られずに、学生役の先生の発言をしっかり聞くことができました。
模擬授業後の面接時にも「とても落ち着いていて良かった」と褒めていただき、とても嬉しかったです。
何事も準備が大切ですよね。
では反対に、「これをやっておけばよかった」という反省点はありますか?
実は模擬授業前に少しトラブルがあったんです。
私は「プロジェクターが使える」と聞いていたので、パソコンを持って行ったのですが、持参したパソコンとプロジェクターを繋ぐコードがなかったんです。
正確には、模擬授業をする教室にあったコードはVGA端子だったんですが、私のパソコンが対応していなくて…
急遽、学校にあるパソコンをお借りして授業をしました。
万が一に備えて、パワーポイントのデータはパソコンとUSB両方に入れていたので、何とか授業ができましたが、本当に焦りました。
授業のことで頭がいっぱいになっていて、事前に細かいところまで確認しなかったのが1番の反省です。
実際に模擬授業を始めるまでの、ハード面でのシミュレーションも大切ですね。
これから模擬授業をする方へ
最後に、これから模擬授業をする予定の方へメッセージをお願いします。
準備が大切、ということです。
私は文型導入の授業をする時、パワーポイントを作って授業の流れが大きく逸脱しないようにしています。
「これを言い忘れた」というミスを防げるだけでなく、自分の心理的な安心材料にもなりますよ。
多少手直しは必要ですが、パワーポイントは一度作れば他の授業でも使えるので、おすすめです。
また、基本的なことですが、模擬授業前に何度も練習することもとても大切だと思います。
物の準備と心の準備、両方大切ということですね。
両方しっかり準備しておけば、落ち着いて模擬授業ができると思います。
特に模擬授業は、初めての校舎、初めての教室、初めてお会いする先生、と初めてのことが多く緊張してしまうのは仕方がないので…
事前にしっかり準備をして、少しでも不安材料を減らしておくことが大事だと思います。
日本語教師になるには?
今回は、現在こちらのブログ記事を執筆している私(Seli)が実際に模擬授業をした時のお話をまとめました。
日本語教師になるためにはいくつかの方法がありますが、実践的な力を身につけたい方には「養成講座」の受講がおすすめです。
講座内で実習をする機会もあるので、実際に働き始める前に模擬授業が行えるのは大きなメリットになります。
半年で修了できるコースもあるので、興味がある方はぜひ資料請求をしてみましょう。
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まとめ|事前の準備が鍵を握る!
この記事では、これから模擬授業をする方向けに、模擬授業の体験談についてまとめました。
しっかり準備をして、模擬授業では自分の力を十二分に発揮しましょう!
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